本日(2026年10月17日)の出来事〜和の奏 はちみつ仕上げ、今年いちばんの一頭〜
こんにちは、場長です。
10月13日、一頭の牛を出荷しました。
その肉はこれから、東京の百貨店で開かれる催事へ向かいます。
今年一番の美人でした。
この仕事をしている人なら、一目でわかります。
胴が短く、幅があり、深さもある。
ぎゅっと詰まった俵型で、小ぶりなのに薄くない。
いい牛です。

これは格付けより前の話です。
まだ牛舎に立っている牛を見て、いいと思えるかどうか。
隣にいた牛も見てみましょう。

こちらは、胴が長い。
同じ黒毛和牛でも、並べると体型はずいぶん違います。
バイヤーが好むのは、先ほどの牛のような、小ぶりで胴の詰まったタイプです。
こういう牛は、もも抜けがいい。
血統は、福之姫に安福久。
モダン・クラシック。分かる人には、これで十分です。
この牛の生まれは青森です。
子牛を育てたのは、繁殖農家さん。
青森市場で会うと、いつもたい焼きを差し入れてくれます。
繁殖農家さん、いい牛作るなぁ。
なごみ農産から年間に出荷する牛は、およそ400頭。
そのなかで、はちみつまでたどり着くのは二、三頭です。
順序は大事です。
はちみつを食べさせて、特別な牛にするのではありません。
まず、いい牛を選ぶ。
その牛を、はちみつで仕上げます。
「和の奏 はちみつ仕上げ」。
使うのは、国産のかなり上等なはちみつです。
私も、ひとなめしてみました。
甘さより先に、果実のような香りがきます。
私の知っている「はちみつって、こういう味だよね」から、完全に外れていました。
本当は、持って帰りたい。
なぜ、牛が食べているのでしょう。
こんなにいいはちみつを食べている人だって、そうそういないはずです。
人より贅沢しています。
その香りは、隣の牛にもばれました。
はちみつをかけたエサを入れると、柵越しに首を伸ばして盗みにきます。
犯人は、先ほどの胴の長い牛です。
胴も長いですが、首もよく伸びます。
以前、「肉料理の巨匠」と呼ばれるフレンチシェフに、うちのエサを見てもらったことがあります。
「これを食べているなら、内臓もおいしいでしょうね」
うちのエサを食べて、それなら。
はちみつまで食べていたら、それ以上でしょう。
共進会へ向ける選択もありました。
今回は、直接お客様に食べてもらう方を選びました。
肉になってからの話は、肉の専門家である店舗スタッフに任せます。
この牛は、なごみ農産の年間ベストです。
どこかで見かけたら、買ったほうがいいです。
農場からは以上です。












