研究日誌

本日(2026年9月17日)の出来事〜子牛が高い、市場のいま〜

こんにちは、場長です。

今月も、青森を含めていくつかの家畜市場を回っています。

市場によって多少の違いはありますが、どこへ行っても思うことがあります。
子牛が高い。

この仕事を始めてから、ここまでの相場を見るのは初めてです。

青森の家畜市場で、子牛の血統や体重、価格が表示された掲示板
先日うかがった青森の市場。掲示板にも、なかなかの数字が並んでいました。

せっかくなので、全国の数字も調べてみました。

2016年度、黒毛和種子牛の全国平均は、
雌が約76万円。
去勢が約86万円。

この頃は、黒毛和種の子牛価格が過去最高水準まで上がった時期です。2016年12月には雌雄平均で85万2,287円となり、ALIC(独立行政法人 農畜産業振興機構)が取引情報を集め始めて以降の最高値を記録しています。

そして2026年。
今年に入ってからの全国相場も、
雌が約77万円。
去勢が約88万円。

10年前の、あの高値圏まで来ています。

ただ、10年前とまったく同じ相場かというと、そうでもありません。

2016年頃は、子牛だけでなく枝肉価格もかなり高い時期でした。今も枝肉価格は上がっています。
でも今は、飼料も、燃料も、資材も高い。

同じ「子牛が高い」でも、見えている景色は少し違います。

少し前までは、子牛価格が安い時期が続きました。子牛が安ければ、肥育農家にとってはありがたい。でも、その子牛を産んで育てる繁殖農家にとっては厳しい。

そして今度は、子牛価格が上がり、肥育側が試される。
安値では繁殖農家が、高値では肥育農家が、それぞれ踏ん張りどころを迎えます。

牛を飼う仕事を始める前は、もっと牧歌的な世界だと思っていました。
実際に入ってみると、思っていたよりずっと相場で動く世界です。

市場が、ふるいにかけているようにも見えます。
ただ、そのふるい。
網目が大きすぎでしょ。

高値相場で試される。
それでも、市場から退場するわけにはいきません。

農林水産大臣賞受賞
  • 慶應大学共同研究
  • 国産100%飼料